AI Overview対策とは?表示されない原因と引用数の測り方

AI Overview対策の解説記事のアイキャッチ

検索結果の一番上にAIの要約が出るようになってから、順位は変わっていないのにアクセスだけが落ちている。

自社が引用されているのかも分からず、打ち手を決められないままになっていないでしょうか。

AI Overview対策で最初にやるべきことは、施策を増やすことではありません。

表示される条件を満たしているかを確認し、いま何件引用されているかを測ることの2つです。

この記事では、Googleの公式ドキュメントに書かれている条件と、弊社が運営するメディアでの実測値をもとに、AI Overviewの仕組み・表示条件・計測方法・表示させたくない場合の設定までを順に整理します。

この記事でわかること
  • AI Overviewに引用されるために通す必要がある3つの関門
  • 自社が表示されない4つの原因と、どこから確認すればいいか
  • Search Consoleでは切り分けられない理由と、実務での計測方法
  • 自社を表示させたくない場合に使えるタグと、その副作用

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目次

AI Overview対策とは?AIによる概要に引用されるための施策

AI Overview対策とは、Google検索の最上部に表示されるAIの要約の中で、自社ページが出典として引用される状態をつくる施策のことです。

AI Overviewは日本語では「AIによる概要」と表示されます。

日本語での提供が始まったのは2024年8月で、Google公式ブログでは日本を含む6か国への拡大として発表されました。

AI Overviewは検索結果の最上部に出るAIの要約

AI Overviewは、検索した質問に対してAIが数行の答えをまとめ、その根拠にしたページへのリンクを添えて表示する機能です。

ユーザーはリンクを開かなくても答えを得られるため、従来の1位より上に「答え」が置かれた状態になりました。

重要なのは、要約の中に引用元へのリンクが必ず添えられているという点です。

ここに自社が入るかどうかが、AI Overview対策の成否をそのまま決めます。

SGE・強調スニペットとの違い

混同されやすい3つの機能を整理します。

SGEはAI Overviewの試験提供時の名称で、SGEとAI Overviewは同じ機能の旧称と現行名です。

一方、強調スニペットは別の機能です。

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機能答えの作り方引用元の数
強調スニペット1ページから文章をそのまま抜き出す1件
AI Overview(旧SGE)複数ページの内容をAIが要約して書き直す複数件
AIモード対話形式で、追加の質問にも続けて答える複数件
強調スニペットは「引用」、AI Overviewは「要約」です。丸ごと抜き出されるのではなく、文の単位で使われる点が対策の考え方を変えます。

強調スニペットは1ページが独占できますが、AI Overviewは複数のページから材料を集めます。

つまり1位を取らなくても引用される余地があり、逆に1位でも引用されないことがあるということです。

AIモードとの違いは「どこまでAIが答えるか」

AI Overviewは通常の検索結果の一部として自動的に出るもの、AIモードはユーザーが自分でタブを切り替えて使うものです。

AIモードの日本語対応は2025年9月に始まっており、こちらは会話を続けながら深掘りできます。

対策の観点では、両者を分けて考える必要はありません

どちらも「AIが参照したページの中から出典を選ぶ」という構造は同じで、後述する関門も共通です。

AI Overviewが表示される条件|まず3つの関門を通す

インデックス済み・スニペットを許可・答えが冒頭にある の3つの関門を通すとAIの要約の引用候補に入ることを示した図
1と2はGoogle検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」に明記された条件。3は引用されているページに共通して見られる特徴です。

AI Overviewに表示される条件は、公式ドキュメント上は「インデックスされていること」と「スニペット付きで表示できること」の2つだけです。

特別なマークアップや専用ファイルは要件になっていません。

ページ側の条件は公式に2つだけ書かれている

Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」には、AI OverviewやAIモードに参考リンクとして表示されるための条件が明記されています。

要点はインデックスされていて、かつスニペット付きで検索結果に表示できる状態であることです。

同じドキュメントには「追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もない」とも書かれています。

新しい機械可読ファイルやAI向けのテキストファイル、AI Overview専用のschema.org構造化データを用意する必要はないと明示されている点が重要です。

つまり、「これを入れればAI Overviewに載る」というタグは存在しません

専用マークアップの実装だけを提案されたときは、この記述と照らして判断してください。

3つめの関門は「答えが冒頭にあるか」

公式の条件を満たしていても、引用されないページは大量にあります。

実際に引用されているページを観察すると、見出しの直後に答えが1〜3文で置かれているという共通点が見つかります。

AI Overviewはページを丸ごと表示するのではなく、使える一文を抜き出して要約に混ぜているためです。

5,000字の記事の中に答えが溶けていれば、内容が正しくても抜き出されません。

3つの関門のうち、1と2はサイトの設定を見れば判定できます。

裏を返せば、設定を確認しても引用が増えない場合、原因は3つめにあるということになります。

表示されやすい検索・されにくい検索がある

AI Overviewはすべての検索に出るわけではありません。

自社ページの問題ではなく、そのクエリでは要約自体が出ていないというケースが実際に多くあります。

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検索の種類要約の出やすさ
調べ物・比較・方法を知りたい検索「〜とは」「〜のやり方」「〜 比較」出やすい
会社名・サービス名の指名検索「〇〇株式会社」出にくい
公式サイトへ行きたい検索「〇〇 ログイン」出にくい
医療・法律・お金など慎重さが要る検索「〜 副作用」「〜 相続」出方が慎重で変動する
要約の出方はGoogle側の判断で日々変わります。同じクエリでも出る日と出ない日があるため、1回の確認で結論を出さないでください。

自社が狙っているキーワードがどちらに寄っているかで、優先度は変わります。

調べ物系のキーワードで集客しているサイトほど影響が大きいため、先に対応する価値があります。

AI Overviewに自社が表示されない4つの原因

「AI Overviewに自社が出てこない」という相談で実際に見つかる原因は、次の4つに集約されます。

上から順に確認すると、手戻りが起きません。

原因1:スニペットの表示を止めている

最初に確認すべきはここです。

nosnippetやmax-snippetでスニペットを制限していると、要約の参考リンクとして表示される資格そのものを失います。

過去にコピー対策として設定したものが残っていたり、セキュリティ設定でクローラーを弾いていたりするケースが典型です。

robots.txtとmetaタグ、サーバー側のアクセス制限の3か所を確認してください。

原因2:検索順位が低く、参照候補に入っていない

AIが要約を作るときに参照するのは、そのクエリで上位に表示されているページが中心です。

そのため検索結果の2ページ目より下にいるページは、そもそも材料として拾われにくいという前提があります。

ここが「SEOをやめてAI Overview対策に切り替える」という発想が成立しない理由です。

順位を捨てることは、AIに見つけてもらう入口を閉じることを意味します。

原因3:答えが本文の奥に埋まっている

上位に入っているのに引用されない場合、多くはこれです。

前置きや状況説明から始まる書き方は、人には読みやすくても抜き出せる一文が見つからない状態になります。

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抜き出されにくい書き方抜き出されやすい書き方
近年、検索結果の見え方が大きく変わってきました。弊社にも多くのご相談が寄せられています。ここではその対応方法をご紹介します。AI Overview対策とは、AIの要約の中で自社が出典として引用される状態をつくることです。必要な作業は、表示条件の確認と引用数の計測の2つです。
書き足すのではなく、既存の文章の順番を入れ替えるだけで済むことが多い部分です。

原因4:そのクエリでは要約自体が出ていない

前述のとおり、指名検索やログイン系の検索では要約が出ないことがあります。

この場合は自社の問題ではないため、直す対象がありません

確認するときは、シークレットウィンドウでログイン状態と地域の影響を外し、日を変えて複数回見ます。

要約が出ているのに自社だけ入っていないのか、要約自体が出ていないのかを切り分けるのが最初の一歩です。

原因が3つめだった場合は、記事の書き方そのものを直す必要があります。

コンテンツ・サイト・サイト外の3層で何をするかは、AIに引用されるための条件と施策の記事で全体像を整理しています。

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AI Overviewの計測方法|Search Consoleでは切り分けられない

AI Overview経由の表示回数・クリック数だけを取り出して見ることは、Search Consoleではできません。

これはツールの設定の問題ではなく、公式にそう説明されている仕様です。

公式は「Webの検索タイプに含まれる」と明記している

Google検索セントラルのドキュメントには、AI OverviewやAIモードに表示されたサイトのデータはSearch Consoleの全体の検索トラフィックに含まれ、検索パフォーマンスレポートの「Web」検索タイプで報告されると書かれています。

つまり通常の検索結果からのクリックと合算された状態でしか見られません。

「AI Overviewからの流入だけが減った」という分析は、Search Console単体では成立しないということです。

実務で使える3つの測り方

切り分けられない前提で、実務では次の3つを組み合わせます。

目的が「順位の確認」なのか「引用の確認」なのかで選ぶものが変わります。

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方法分かること向いている用途
手動でAIに質問して記録する要約の有無と、引用されているサイト名重要キーワードを数件だけ追う
順位計測ツールの要約表示フラグどのキーワードで要約が出ているか影響を受けるキーワードの棚卸し
AIごとの引用数を測るSEOツールサイト全体で何件引用されているか施策の効果を継続的に見る
手動での確認は、検索する端末・地域・ログイン状態・日付を固定しないと比較になりません。条件を記録して同じ手順を繰り返してください。

見るべき指標はアクセス数ではなく引用数・言及数・指名検索数です。

順位が同じでもクリックが減る局面では、アクセス数だけを追っていると施策の成果が見えません。

弊社メディアの実測では、引用全体の約15%だった

参考として、弊社が運営するメディアで引用状況を実測した結果を挙げます。

月間の検索流入86,418に対し、AI全体からの引用は2,167件でした。

検索結果からのクリック86,418件とAIの回答での引用2,167件を並べ、引用の約85%が検索エンジンの要約枠以外から来ていることを示した図
検索結果からのクリックと、AIの回答での引用は別々に数える必要があります。管理画面に出てくるのは左側だけです。
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AIプラットフォーム引用数全体に占める割合
Google AI Mode758件35.0%
Copilot704件32.5%
Google AI Overviews322件14.9%
Gemini188件8.7%
ChatGPT134件6.2%
Grok58件2.7%
Perplexity3件0.1%
弊社運営メディアでの実測値(Ahrefsで計測)。数値は計測時点のもので、変動します。

注目してほしいのは、AI Overviewが引用全体の約15%にとどまるという点です。

AI Overviewだけを見て「引用されていない」と判断すると、実際にはAIモードやCopilotから引用されている事実を見落とします。

逆にいえば、複数のAIをまとめて測らないと現状は分かりません。

自社での計測が難しい場合は、無料のAI引用診断で7つのAIにおける現在の引用数を実測してお渡ししています。

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AI Overviewに自社を表示させたくない場合の設定

AI Overviewだけを個別に拒否する設定は用意されていません。

できるのはスニペットの表示を制限することで、その結果として要約の参考リンクからも外れる、という形になります。

使えるのはスニペット制御の4つのタグ

公式ドキュメントで挙げられているのは次の4つです。

影響範囲が大きく異なるため、目的に合わせて選びます。

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指定効果影響範囲
nosnippetそのページのスニペットを出さないページ全体
data-nosnippet指定した箇所だけスニペットに使わせない要素単位
max-snippet:[数値]スニペットの文字数を上限で制限するページ全体
noindex検索結果に一切表示しないページ全体
部分的に守りたい情報があるだけなら、まずdata-nosnippetで該当箇所を囲む方法を検討してください。ページ全体を止める必要はありません。

スニペットを止めると通常検索のクリックも落ちる

ここが最大の注意点です。

nosnippetは要約への引用だけを止めるのではなく、通常の検索結果に出る説明文も消えます

説明文のない検索結果はクリックされにくくなるため、要約への露出を止めた代償として通常検索の流入も減ります。

AI Overviewに出たくないという理由だけでページ全体に設定するのは、費用対効果が合いません。

また、公式ドキュメントには設定の反映に数日から数か月かかる場合があると書かれています。

設定してすぐ結果が変わるものではないという前提で運用してください。

自分の検索画面から要約を消したい場合

サイト運営者ではなく検索ユーザーとして要約を出したくない場合は、検索結果のメニューから「ウェブ」のフィルタを選ぶとリンクだけの結果に切り替わります。

これは自分の画面での表示を変えるだけで、他のユーザーの検索結果や自社サイトの評価には影響しません。

要約の内容を検証したいときにも使える切り替えです。

AI Overview対策で見落としやすい3つの点

相談を受ける中で、繰り返し目にする落とし穴があります。

着手前に確認しておくと、無駄な投資を避けられます。

AI Overviewだけを追いかけてしまう

前述の実測どおり、AI Overviewは引用全体の一部にすぎません。

ここだけを見ていると、AIモードやCopilotで起きている変化に気づけません

やることは共通なので、対象を広く測って施策は1本に絞るのが効率的です。

1回の検索結果で判断してしまう

要約は同じクエリでも出る日と出ない日があり、引用されるサイトも入れ替わります。

1回見て「引用された」「されない」と結論づけるのは危険です。

月に1回など間隔を決めて、同じ条件で記録する形にしてください。

順位が落ちていないのに流入が減る理由を見誤る

要約が表示される検索では、順位が変わらなくてもクリック率が下がります。

Ahrefsが情報収集型のキーワード約30万件を調べた調査では、検索1位ページのクリック率が日本で約37.8%低下していました(Ahrefs pte. ltd. プレスリリース)。

この減少は順位をさらに上げても取り戻せません。

原因を「順位が下がったから」と誤認すると、効かない打ち手に時間を使うことになります

AI Overviewに関するよくある質問

AI Overviewは日本でいつから使えるようになりましたか?

日本語での提供は2024年8月に始まりました。

Google公式ブログで、日本を含む6か国への拡大と各国語への対応開始が発表され、数週間かけて段階的に展開されています。

AI Overviewに表示されるための専用の設定はありますか?

ありません。

Googleは公式ドキュメントで、追加の要件も特別な最適化も不要であり、AI向けのテキストファイルや専用の構造化データを用意する必要もないと明記しています。

必要なのはインデックスされていることと、スニペット付きで表示できることの2つです。

AI Overviewの表示回数やクリック数はSearch Consoleで分かりますか?

個別には分かりません。

公式ドキュメントによれば、AI機能に表示されたデータは検索パフォーマンスレポートの「Web」検索タイプに含めて報告されるため、通常の検索結果と合算された状態になります。

切り分けたい場合は別のツールや手動での記録が必要です。

自社サイトをAI Overviewに出さないようにできますか?

AI Overviewだけを個別に拒否する設定はありません。

nosnippetやmax-snippet、noindexでスニペット表示を制限すれば結果として外れますが、通常の検索結果の説明文も消えるためクリックが減ります。

部分的に守りたい情報があるだけなら、data-nosnippetで該当箇所を囲む方法が現実的です。

AI Overviewが出るようになったらSEOは不要になりますか?

不要にはなりません。

AIが要約を作るときに参照するのは上位に表示されているページが中心のため、順位を落とすと引用の候補から外れます。

SEOを土台として維持したうえで、答えの書き方を整える作業を追加するのが正しい順序です。

AI Overview対策とLLMO対策は何が違いますか?

見ている対象の範囲が違うだけで、施策の中身はほぼ同じです。

AI Overview対策はGoogleの要約を対象にした呼び方、LLMO対策はChatGPTやGeminiなど大規模言語モデル全般を対象にした呼び方です。

弊社の実測ではAI Overviewが引用全体の約15%だったため、実務では対象を広く取って測るほうが判断を誤りません。

まとめ|AI Overview対策は「関門を通す」と「測る」の2つ

AI Overview対策とは、Googleの要約の中で自社が出典として引用される状態をつくることです。

要点を整理します。

  • 公式の表示条件はインデックスとスニペット表示の2つだけで、専用マークアップは不要
  • 3つめの関門は答えが見出しの直後に1〜3文で置かれているか
  • 表示されない原因はスニペット制限・順位・書き方・そもそも要約が出ないの4つ
  • AI Overview単体の流入はSearch Consoleでは切り分けられない
  • 弊社実測ではAI Overviewは引用全体の約15%。複数のAIを横断して測る必要がある

設定の確認は自社でも進められますが、引用数を測らないまま施策を続けると、続けるべきかの判断ができません

まずは現在地を数字にするところから始めてください。

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